ラベル 代数学 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 代数学 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年8月6日水曜日

素敵な証明だった: 代数学の基本定理をBrown運動の再帰性から出す

これは面白い.
Brown 運動とマルチンゲール性を知らないといけないが,
証明自体はすっきりシンプル.
またこうした証明を許す, 代数学の基本定理の懐の深さも伺える.
よい証明だった.


証明は上記ブログに書いてあるので, ぜひ見に行ってほしい.
また Rogers and Williams に書いてあるらしいので,
この本にも改めて興味が出てきた.

2014年8月1日金曜日

『幾何学と代数系』金谷健一(森北出版): 書泉グランデMATHが面白そうな本を紹介していたので

書泉グランデMATH, 面白そうな本をたくさんツイートしてくるのでつらい.

2014年5月27日火曜日

単位的環とその部分群に関する命題の (反) 例を作ろう

やりとりが面白かったので.



去年の環論の演習で「単位的環 \(R\) とその加法についての部分群 \(S\) で,
\(S\) が \(R\) の乗法で閉じていて単位的環となるが \(R\) と \(S\) の単位元が異なる例を挙げよ」という
問題を考えて少し悦に入っていたが零環でない環 \(R\) と \(S=\{0\}\) をとれば明らかだった.


(昔, \(R \to R \times R\), \(x \mapsto (x, 0)\) について \(\mathrm{Spec} \, (R \times R) \to \mathrm{Spec} \, R\) を
とってしまうような間違いを 1 時間くらいしていて悩んだことがあったので……)


@nolimbre 2 次正方行列の環 \(R\) と, \((1, 1)\) 成分以外 0 な部分加群 \(S\) とか.


@nolimbre 「単位的環においては単位元と零元は異なるものとする」と
断ってあるのをなんかの教科書で見たような気がします.


@kyon_math @nolimbre そういう流儀もあると思いますが,
零環を許さないと, 空集合が affine scheme で無くなってしまう気もするのです.


@atomotheart @nolimbre いや, 単に「呼び方の便宜上の話」だと思います.
「本書では環と言えば単位的な可換環のことをさす」とか,
その手の類いで, 定義として採用しているわけではない.
#誤解を招くつぶやきだった


@kyon_math @atomotheart 零環を排除すれば一見楽に見えますが, 終対象なので, ないといろいろ不便ですよね.
(テンソル積が一般にとれなくなる, それに伴ってスキームのファイバー積がとれなくなるなど)
僕は以前零環を軽視していて総ツッコミを受けました


@iwaokimura そういうのもありますね.
(あまり関係ないですが, 初めて代数群の定義を見たとき「なるほど, 体を加法群とみたものなんかは代数群ではないんだな」と思ってしまいました).


@nolimbre @atomotheart 私が勤めはじめた頃,
かなりお年を召した代数学の教授が 「零次元のベクトル空間なんて, そんなものありゃあせん」と主張して,
困ったことを思い出しました.
#いまは何もかも懐かしい


@kyon_math @atomotheart そ, それは過激ですね…… ww


名前しか知らないが, 代数群恐るべし.

2014年3月3日月曜日

東大数理の環体これくしょん

環体これくしょん.
東大の数学科が駒場祭で環体コレクションしてた. http://twitpic.com/dm9bpz @TwitPic さんから
こういうのを作れる腕を身につけなければいけない.

2013年10月20日日曜日

ようやっと第 3 回関西すうがく徒のつどいで講演した内容を DVD 化し, Amazon で出すところにまでこぎつけた. あと反例と反省

ようやっと第 3 回関西すうがく徒のつどいで講演した内容を DVD 化し, Amazon で出すところにまでこぎつけた.



画像がまだないが, 大きなサイズを用意しなければならないようで, 作って頂いた方に大きなサイズを頂けるように打診しているところだ. 色々あって東大数理の古田先生にお渡しする機会があったのでお渡ししてきた. 東大数理の世界的に著名な研究者に数学の DVD を渡すというのもなかなか肝っ玉あるな, と自分でも思う. 「これはひどい」とかいう話になるとこう色々な意味で大ダメージだが, 数学の啓蒙的なアレということで自分も色々やっていますという話はしても損はなかろう, ということで自分を震い立たせてお渡ししてきた方の市民だった.

最後に nolimbre さんにも Twitter 上 stab されてさめざめと泣いたのだが, 備忘録として古田先生から突っ込まれたことをメモしておきたい.
今日古田先生にお会いする機会があったので DVD を渡してきたのだが, 「環から部分環を除いた集合は環になるか」というところで「実際になる例はあるのですか」と速攻問い返されて本当に大丈夫か即答できなくて泣いた
@phasetr 仮に環の定義から単位元の存在と零環を除いたとしても, 環の非自明な包含 \(S \subset R\) に対して \(s \in S \setminus \left\{ 0 \right\}\) と \(r \in \setminus S\) とれば \(r=(r-s) +s\) なので \(r-s \in R \setminus S\) となり \(r-(r-s)=s \in S\) だから \(R \setminus S\) は環にならないですよね.
@non_archimedean 本当だ. ありがとうございます. この程度の議論がすぐに想起できないことに涙を禁じ得ません
一度つどいで指摘を受けたのにきちんと消化しきらずにいたこと, 恥ずべき怠惰である.

2013年7月30日火曜日

Altman-Kleiman の A Term of Commutative Algebra の PDF 版が無料だったので買って (?) みた

かなり恒例感あるが, kyon_math さん経由で本の情報を仕入れた. これ とか これ とか これ.
Our text"A Term of Commutative Algebra"aims to be an updated, improved version of Atiyah and Macdonald’s 1969 classichttp://bit.ly/12wuOX0 
Altman/Kleiman すげー.アティマクを越えると宣言してるのか.http://bit.ly/1dzKTkU 
アルトマン・クライマンの可換環論,電子版は無料だった.すげー.A Term of Commutative Algebra by Altman and Kleiman http://bit.ly/1dzKTkU
PDF なら無料な上, アティマク越えを目指しているとのことなのでとりあえず買ってみた (ダウンロードしてみた). これから読む. 使えそうなら誰かとゼミしてしっかり読み込みたい. 他にも Milnor の Morse 理論も読みたいし, Lieb-Seilinger の Stability of matter も読みたい. あと, 2 年くらい放置している論文もいい加減仕上げたい.

2013年7月29日月曜日

ある環が可換環になる十分条件: Jacobson's Commutativity Theorem

何かよく分からないが, 環が可換環になる十分条件的なアレで Jacobson's Commutativity Theorem という面白そうな話があるらしい. これ だ.
x^4=x 以外にも 2,3 で似た様に示せて, 条件が付けば n でもいけるっぽい事示せて何これとか思ったらもっと強い結果が割と普通の証明付きで知られているようだ http://www.mateforum.ro/articole/jacobson.pdf
これは一般の環で言えるらしい. まず \(n=2\) の場合の定理の言明を書いておこう.
Lemma 1.1
If \(x^2 = x\) for all \(x \in R\), then \(R\) is commutative.
この 2 を \(n\) に一般化できるか, という問題で, 流れとして division ring (和訳忘れた) で示してから一般に示すことになっている. 長くない上にそう難しくもないので, 興味がある向きは自分で PDF を追ってほしい.

ところでこんな記述があった.
We can think of this as a generalization of the well-known fact that every finite division ring is a field.
これを知らない程度に代数弱者の市民である.

2013年6月22日土曜日

群論愛護協会という奥深い名言が生まれた

とりあえず これ を読んでほしい.
クラインの19世紀の数学なんか読んでると、群とは置換の集合であり、 ってな感じでもう明らかに変換群。 しかし、変換群を離れて単純群の分類とか抽象的になりすぎたきらいもあるかな。 やはり「変換群」というのは群の本質をついていると思う。
@kyon_math いったん抽象化したところで、 結局は「モンスター群をAutにもつ多様体を具体的に作れ」という幾何的構成に戻りますからね。 でも、もし「群論愛護協会」があれば、生成元と関係式による定義にも、幾何的構成にも反対するでしょうか??
@Paul_Painleve 群て確か指標表が先に出てきたんですよね。 モンスターもそうだった。 バカでかいのにやけに簡単な(きれいな?)指標表を持つというのが最初だったような...
純代数の人達, 群論愛護協会作った方がいいのでは.

2013年4月9日火曜日

かがく徒のつどいがあるのなら点群の話とかしたい


化学徒のつどいなるものをやりたいという動きがあるようだ. この辺. MM2P と少しやり取りして, 私が敢えて参加するなら点群の話とかすればいいのでは, 的な話をした.

ただ, 困るのは数学部分はよくてもその化学への応用部分がさっぱり, というところだ. その話をしないと抽象論でだだ滑りする. MM2P に聞いたところ, そもそも化学方面でもろくな本がないことが問題らしい. 既約表現なども出てくるようだが, その応用上の意味もろくに説明がないような, 惨憺たる状況のようだ. その辺を埋めるべく何とかしたいとは思うのだが, どうしよう.

とりあえず何か本を読んでみて, どんなところでどう応用するかは化学の人に聞いてみて, こちらで整理をかけていくという感じしかないだろうか.

やはりこう, あまり誰もやらないようなところを突っ込んでいく異常者のメンタリティでやっていきたい.

2013年3月11日月曜日

Twitter まとめ:絶対に座標を取ってはいけない幾何学


mr_konn さんとのハートフルなやり取りをまとめておく. この辺 から始まる.
「絶対に元を取ってはいけない幾何学」だったかを思い出した 
@mr_konn 何かそういう文章あるのですか。読んでみたい 
@phasetr いえ、ネタとして出てきたフレーズでした。 
@mr_konn 無念 
@phasetr 相転移Pが書いてください! 
@mr_konn 幾何、本当に知らない(分かるとかいう前にろくに勉強していない)ので何ともならないですね。何とかしようとは思っていますが
「元を取ってはいけない」だと圏のあたりで代数のはずなのでブログタイトルは少し変えておいたが, 要は数学人には分かるネタだ. 幾何だとタイトル通り, 「絶対に座標を取ってはいけない幾何学」になるだろう.

このあたり本当に不勉強で詳しくないのだが, 聞く限りではとても大事な考え方ではある. 「元を取ってはいけない」については, 圏や関手の話になる. 具体的な元を取らずに関係性だけで考えていくことで議論をクリアにしていけるのが御利益なので, 元を取らずに頑張ることが大事, とかいう話だ.

幾何に関してもそうで, 何でもかんでも座標を入れて計算していくのはよくない, とのことだ. こちらもやはり具体的な対象に目を奪われて本質的な部分が見えなくなるおそれがあり, それを避けるためにも常に意識しておくことが大事らしい. 聞くところによると, 本質的で難しいことをしているときこそ視界をクリアにするために座標を使うことを避けた方がよいようだ.

知らないこと, 聞きかじりでしかないことをぐだぐだと書いたのは, 言葉の響きがキャッチーなのでこういう感じで何かできたら面白いだろうなと思ったからだ. どちらかといえば数学は重々しい感じが付き纏うかと思うので, こういう言語感覚は大事にしたい.

2013年3月10日日曜日

Twitter まとめ:有限部分体を含まない無限体があることを知る冬


先日 Twitter でやり取りしたことをこちらにまとめておこう. この辺 から始まる.
有限体のなかに無限体が含まれるなんてのは無理なのかなあ 
@HiroMessAround どういう定義を採用しているのか分かりませんが、 私の知っている定義からすると定義からあり得ません 
@hiromessaround 元々どういう問題を考えていたのでしょうか。 むしろそちらをきちんと意識することが大事です 
@phasetr 有限のもののなかに無限のものが包まれるようなことってあるのかなあと思ったもので・・・ 特に具体的に考えてたわけではないのですが。 
@HiroMessAround HiroMessAroundさんの想定とは(大幅に)違うかもしれませんが 問題の立て方次第では類似(?)の問題が考えられます. 例えば, 有限部分体全体がいくつあるか, という問題です. 元の体が何かによりますが, 無限個ある場合はあります 
@HiroMessAround 一般にある無限集合の有限部分集合がいくつあるか, という問題も立てられます. 有限生成の問題というのも考えられます. 有限集合から無限集合を適当な意味で復元できるか, という問題で, 有限次元線型空間は基底(有限個)から無限集合が復元できます 
@HiroMessAround また逆に無限体が必ず有限体を含むか, という形の定式化も考えられます. 例えば有理数体には部分体が自分自身しかないことが証明できるので, 有限部分体を含まない無限体が存在することが分かります. 
@HiroMessAround となると有限部分体を持つ無限体自体がそれ程当たり前の存在でもなくなるので, 元の問題に別の光が当たります. 何を意図してそう思ったのか私には分かりませんが, 非自明な問いも作れる話題に転換することはできるので色々考えると楽しいかもしれないということで
この辺, この間の Freudenthal の話を思い出した. 日々の経験の中から出てくる数学というか例を元に問題を作っていき, それを解くことで数学的な理解を深めていくという話の参考になるかと思い, ちょっと自分でもやってみたというところだ.

これを考えていて, 代数のことが全く分かっていないことがまたも明らかになったので思わず自らの理解に浅さに落涙した. 忘れる前にいくつかメモをしておきたい.


有限部分体を持つ (無限) 体の例

$F_p$ を含む体を適当に考えればいい. $F_p$ 係数の代数関数体とか?

有限生成関係

ベクトル空間の基底とか何とか.加群だと色々面倒なことがあるということだけ知っている.
群の生成元というラインもある.

有理数は部分体が自分自身しかないことの略証

部分体 $K$ が空でないとすれば $a \in K \setminus \{0\}$ がある. 体なので $1 = a / a \in K$ となる. ここから $\mathbb{Z} \in K$ が分かるので, $\mathbb{Q} \subset K$ になる.

実数は有理数以外にも非自明な部分体を持つ

$\mathbb{Q}(\sqrt{2})$ とか. Galois 関係で山程作れる.


他にも調べていたら色々あった. 見つけたものはメモしておこう:これ と これ と これ と これ. それぞれ適当に面白い部分を抜いておく.

<問題A>実数体Rの真部分体で、Rと体同型となるものは存在するや否や? 
No proper subfield of $\mathbb{R}$ is isomorphic to $\mathbb{R}$.Suppose that $K$ is contained in $\mathbb{R}$ and $f : \mathbb{R} \to K$ is an isomorphism.As each positive number is a square in $\mathbb{R}$, the map $f$ is order preserving.Also $f$ is trivial on $\mathbb{Q}$.Hence $f$ is the identity map, and $K = \mathbb{R}$.
有理数体と実数体の間にそれらとは異なる群は無いと思うんですが、あるのでしょうか?教えてください。いいえ、とても、数え切れないほど、たくさんありますよ。Q(√2)もそうですし、まだまだ、たくさんあります。 
(問題) (1) 有理整数環 Z の部分環の個数を求めよ。(2) 有理数体 Q の部分体の個数を求めよ。(3) 有理数体 Q の部分環の個数を求めよ。
(解答)(1) 1 個。(2) 1 個。(3) 無限個。