東工大の細谷先生の回顧録のようなものを見つけた. これ だ. 「戦後に生まれ、物理を志して」というタイトルになっている.
細谷先生, 勝手に量子情報の人かと思っていたのだが何か分野を転々として, 色々とはちゃめちゃにやっていた人だった. 何といっていいか分からないが, ほーへー, という感じで面白かった. 内山龍雄先生が豪傑という話は良く聞くが「龍雄先生の冒険」という自費出版の書物があるという. 是非読みたい. 細谷先生にメールしたところ, 近い内に PDF をアップされるとのこと. 正座待機して待っている.
個人的には数学者関係のエピソードが面白いので, それを引いておこう.
また、佐藤幹夫先生が京都の数理解軒研究所で月末の土曜日に開いていた可積分系のセミナーに、 坂大の伊達悦郎さん達の紹介で参加した。 一年も立たないうちに、数学者達の具体関を一般化するパワーに圧倒され落後した。 佐藤先生のエネルギーと食欲だけはよく覚えている。
この頃になると、数学者との付き合い方が少し分かつて来た。 被らは概ね脇が国く、いい加減なことを言わないように心がけている。 言い換えると波長域が狭いので、こちらの方から波長を合わせる必要がある。 しかし、いったん壷にはまると数学の集中力と概念を一般化する方に辻舌を巻く。 黒川信重さんは例外で波長域も広く、質問には間髪入れず答えてくれて、 しかも立ったままペンを走らせてレジュメを紙に書いて下さる。 冗談を3分おきに言える能力とともにビックリすることが多かった。
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