2014年7月4日金曜日

数学いい話シリーズ: 数学は体力だ

またもや Paul 筋のいい話だ.



身体を鍛えるといえば こんないい話 もある.


  1. 数学は体力だ (ヴェイユの言葉)
(前略)
1955 年の秋に日光で代数的整数論の国際シンポジウムが開かれたとき,
久賀先生たちは来日したヴェイユ (シモーヌ・ヴェイユの兄で日本の数学に多大な影響を与えた大数学者, 当時 50 才) や
セ一ル (26 才で小平邦彦先生と共にフィールズ賞を受賞. 当時 30 才位) を中禅寺湖へ案内した.
ところがヴェイユは裸になって湖に飛び込み, 泳ぎ出した.
セールもそのあとに続いた.
負けてなるかと何人かの日本人数学者たちも続いて飛び込んたが, 余りの水の冷たさに驚いてすぐ上がってしまった.
やがて湖から上がってきたヴェイユとセールは今度は走り出した.
日本人数学者たちは「陸の上なら我々も出来る」とばかり,
二人のあとに続いて走り出したが, すぐ息切れして走れなくなってしまった.
そのうちヴェイユが戻ってきて休んでいる久賀先生を見て二ヤッと笑って「数学は体力だ」と, 言ったというのです.


3.数学は体力だ (その 2, パリの興番)
数学と体力については, もう一つ印象に残ってる話があります.
あるときパリの喫茶店でコーヒーを飲んでいたら, そこへ若い日本人数学者が 6 人,
興奮しながらやってきて「数学は一に体力, 二に体力, 三, 四なくて五に体力だ」と口々に話していました.
全員, ルレイ先生の講義を聞いてきた直後で,
70 才になるルレイが熊のようにノシノシと教壇を行ったり来たりしながら,
すごい迫力で講義する姿に, すっかり感動して, つくづく数学は体力だと思ったそうです.


数学いい話シリーズ, まとめて Kindle とかに出したい.

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