先日の学習院での江沢先生の講演時に話題になった「江沢先生の先生の話」のブログ記事的なアレだ.
よく覚えていないが凶悪な人間もいたものだ, と思ったことをふと想起したので.
江沢先生の先生に遭遇 : Hard To Make A Stand - 磁性研究者の研究日誌 - http://j.mp/1knPmw6少しと言っても大部分になってしまったが引用しておこう.
今日研究室に向かう途中, 電車の中で cond-mat に出ていた論文を読んでいたら, 隣の席に座っていたおじいさんから「量子力学の勉強ですか? 」と声をかけられました. なんか感じが良さそうなおじいさんだったので, 僕が磁性の研究をしている事や, 今大学院生である事, そのおじいさんが昔高校の化学の先生だった事等, ぼちぼちと雑談しました.確か Connes だった気がするが, Connes は講義中に凶悪な質問をするので有名だったらしい. 引っ掛けのような質問をして「そうですね. そうでないとこんな反例がありますから. 」みたいなことを言っていたとか何とか誰かに聞いた. 竹崎先生だったか富山先生だったか. 凶悪なのは Barry Simon だったか?
するとそのおじいさんが, 「僕の教え子に, 今学習院大学で物理の名誉教授をやってる江沢洋というものがいましてね」と, 昔話をしてくれました. この江沢洋という人は物理の量子力学や電磁気学の教科書で有名な先生で, 僕も学部時代はその人の本を買って勉強した事がある人でした.
そのおじいさんが大学を卒業して高校に赴任した時, 最初に持った学年に江沢洋さんがいたそうです. 授業中でもやたらと高度な内容の質問をぶつけてきて, 先生を困らせたそうです. といっても意地悪な質問ではなく, 純粋に核心をついた質問をする生徒だったそうです.
あるとき自由研究か何かで, 当時高校生の江沢さんが「原子の構造について」というレポートを書いて持ってきた事があるそうです. その完成度があまりに高かったので, 当時の江沢青年に 5 コマ分だけ授業時間を与えて, その内容についての授業をやらせたそうです. 秀才だったけど, 休み時間とかはよく騒いでいた明るい学生だったそうです.
よく覚えていないが凶悪な人間もいたものだ, と思ったことをふと想起したので.
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