2013年3月9日土曜日

Twitter まとめ:オーダー (桁) の物理 理科年表を君に


Twitter でオーダーに関する話を少ししたのでそれをまとめておきたい. この辺 からはじまる.
物理の本、「(適当なパラメータのオーダに見当をつけて)この項は ドミナントでないので無視すると…」みたいなのわりとばんばんでてくるけど ああいうのを見極めてバシッと切り落とせる眼力がほしい 
@hisen_kei 一つにはパラメータの取りうる範囲みたいなの、 具体的な数値としてきちんと把握する所からやるしかないのでは感。 あと物理定数は、少なくとも数値のオーダーは覚えておかないと 
@phasetr ある項がこのパラメータとおなじオーダなので、 というところからして「あー確かにそうだよなー」と感心するレベルだった 自分がやってる分野の物理定数とか特徴的な時空間のスケールの感覚を身につけるのは ほんと大切だと思います…まだ学部生なので今後に期待です 
@hisen_kei 友人は学部四年になる直前の研究室配属時に、 物理定数をまるで覚えていなかったことをかなり強く指摘されたと聞きました。 オーダーくらいも分からなくて今までどう物理やってたのと 
@phasetr うっ耳が痛い… 卒論ではじめて、こういう物理の考え方を使うのちゃんと腰を据えて取り組んだという (学際的な学科の弊害)
どこか探し出せなかったのだが, 田崎さんの日々の雑感で川端先生が講演中に Planck 定数の名前を忘れて冷や汗を書いたが, そのときにも Planck 定数の値だけはきっちり覚えていた, というエピソードがあった. 物理に限らないが, 理工学では関係する現象に関する色々な数値はきちんと覚えていないと話にならないという感覚は多分共通と思う.

MM2P あたりの話を聞いていても, 自分がやっている物質に関する情報, 特に実験で実際に触る数値はよく覚えている. 色々な物質の吸収スペクトルとか何とかのことだが.

話は少しずれるが, 電気抵抗率について値を見ておきたい. とりあえず Wikipedia を参考にしよう. 当然物質ごとに違うし, 超伝導を考えれば分かるように温度でも大きく変わるが, 上記ページ内では上から下までで大体 25 桁違う. 大統一理論関係の定数のオーダー比較をすると, Planck 定数と万有引力定数のオーダーは大体 50 桁違うので上には上がいるが, 同じ物理量でも物質によって 25 桁の差があるというのはかなり大きな方ではないかと思う. うるさいことを言えば, 質量なども素粒子から天体まで入れれば相当の幅があるが, 電気抵抗率という身近な値で 25 桁が出てくるのはなかなか凄いことだろう.

オーダーを見ているだけでも楽しい (と思える人はいる) ので, 暇なときには理科年表でも見ているくらいの癖をつけるといいかもしれない. 全く関係無いが, 高校 3 年のとき, ふと思いたって理科年表を買って毎日携帯していたことを想起した.
 
あの頃, 理科年表 (を持ち歩くの) が猛烈に格好いいと思ったのでそうしたのだが, 今思っても最高にクールな判断だった. 理科年表, 読んで楽しくインテリアとしても最高にクールなので一家に一冊常備したい. 携帯版と机上版とあるので両方お勧めしていきたい. 気になるあの子のデータがいつでも手元にあるという感動を君に.

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