大した話ではないが, 折角いくつか呟いたのでこちらにもまとめておこう. 一言で私の希望をいうと, 「社会をどれだけ傷だらけにしようがお前らが腹の底から面白いと思うことを貫き通せ」となる.
まずこのようなニュース があった. すごくどうでもいいのだが, 次の文章には驚いた.
最近は入試問題の「マンネリ化」により、受験勉強が問題パターンの暗記一辺倒になってしまっていると指摘されている。 そんな中で「目新しさを狙って暴走してしまったのでしょう」といい、受験生の努力がむくわれる出題をしてほしいと話していた。
私は「お決まりの努力だけをしてきた受験生なんていらないよ. 触れたことがなかろうが瞬発力を見せろ」という SFC のメッセージだと素直に受け取っている. あとで『数学まなびはじめ (第 1 集)』の小林昭七先生の分から淡中先生の記述を引用するが, 頭の回転速度 (だけ) で頭の良さを測ろうとするのは愚の骨頂であると思っている. 無論私が頭の回転が遅いため死ぬ程頭に来るからだが, しかしそういうタイプの人でないと捌けない問題はあるはずで, SFC のそういう学生を最優先て仲間に入れたいというメッセージについては一切文句はない. 色々な人がいればいい.
これを受けて次のようなツイート をした.
SFCの数独の問題,一番深刻なのは,SFCに入る能力をはかる試験で,数独という他人が作った問題形態を使ってしまえる,SFCのありとあらゆる意味での知的怠惰では. 調べきれていないので,数独自体作ったのがSFC関係者という可能性はあって,それならまあ分かるけれども
そしてこれに y_bonten さんから次のような反応 があった.
相転移Pさんがそう言うとそんな気もしてくるけど、自分が出題者だったら、 「これで測りたい」と思わせるようないい題材があったら使ってしまいそう。
私の返しは次の通り.
@y_bonten そんなにSFCに含むところがあるわけではないのですが、思っているのは、SFCの理念です。 問題解決のプロを育てるといっています。 既存の枠にとらわれず入試における問題もきちんと解決していく様子を見せればそれだけでもかなりクールなことですが、そういう姿勢が見られない
@y_bonten 数独というのは確かに今までにないソリーションと言えないことはないですが、流行り物という一面があります。 たとえスベってでも自分たちが理想とする入試、自分たちが育てたい、共に歩んで行きたい学生はこんな人たちだ、というのを打ち出せばすごくいいと思うのですが
@y_bonten そこで、そういう気概が感じられない、気をてらったようにしか見えないものを出してくるのはどうなのかと。 ここで私が思いだしたのは東大の数学の入試です。 以前三角関数の加法定理の証明が出たことがあります。 まさに教科書に書いてあるわけですが、これを東大が出すことに意味が
@y_bonten あります。 何を身につけていて欲しいのか、どういう姿勢で取り組む学生が欲しいのか(少なくとも数学関係者には)明確に分かります。 また、小学校での円周率の問題がでたとき、東大で円周率が3.05より大きいことを示せという問題が出ました。
@y_bonten 既存の問題形式でもそれなりの意味や社会的影響を出せることはあるわけで、円周率は実際ニュースにもなりました。 SFCも慶応の名を関するわけでそれだけでも社会的影響があるので、何かもっと面白い社会実験すればいいのに腰砕け感溢れるのが情けないな、と
y_bonten さんからまたもう少し反応があり, さらにそれに私が返す.
@y_bonten そこをむしろ色々実験やってほしいですね。 既存の形態も織り交ぜつつ時々変なのも出すとか。 ある年は全ては健全で盤石な基礎の上に作られるという信念に基づき標準的なものばかりにしたり、 ある年は既存の道具は何も使えない、さあどうする?と言った趣向でやってみるとか
@y_bonten SFCの学生も当然大なり小なり失敗をしていくわけですが、 それをいい年した大人が試行錯誤の過程を見せながらより良いものを目指していく姿を見せられればそれだけで面白いと思うのですが、 奇を衒っただけとしか思えないようなものを出すのに何の意味があるのと。
@y_bonten 究極的には半端でつまらないからもっと徹底的にやれという私の単なる願望というか一方的な期待です
もっと大人が手本を見せろ, 恥ずかしくないの SFC の教官陣は, というところだ. 東大数学のように, 「うちの大学は加法定理の証明もできないようなへっぽこはいらない」くらいの強烈なメッセージを出してほしい.
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